スタッフブログ - 黒田さんのエントリ

福神漬

カテゴリ : 
スタッフの日記
執筆 : 
黒田 2008-7-30 23:40
福神漬を作った。

福神漬が七つの野菜からできていることをご存知だろうか。大根、ナス、レンコン、カブ、ウリ、シソ、ナタ豆の野菜を、醤油と砂糖で味付けして漬けたものが福神漬。七つの野菜を使っているから、七福神と掛けて福神漬と名付けられた。
その昔、一軒の漬物店のご主人が作ったこの福神漬けは、瞬く間に人気の漬物になったと言う。しかし成功するまでには様々な苦労と思考錯誤と情熱を注いだのではなかろうか。何度となく失敗しても、諦めることなく。
そうやって諦めることなく努力を重ね、とうとう福神漬けは日本全国にまで広がっていった。たくさんの人を幸せにして。だから漬物屋の主人は、福神漬を、本当に神が宿った漬物と思ったかもしれない。

そんな漬物屋の主人にあやかって、私も福神漬を漬けた。
漬物ひとつとってみても、作り方は千差万別。至高にして究極かつこれまでにない福神漬を目指しつつも、決してひとつの正解があるわけではない。
この味も違う、こっちもどうか…
思索を重ねた福神漬は、それぞれに正解を導き出しているのではなかろうか。
ただ、ひとつ誤算があったとすれば、私が短期間に思索を重ねすぎたことだ。

助手

カテゴリ : 
スタッフの日記
執筆 : 
黒田 2008-7-17 0:10
助手を求めている。

創作料理とは、その名の通り絶え間ない創作を必要条件とするものだと考えている。こと、他のどこにもない料理を求める身とすれば、創作の継続は必要不可欠なものであろう。しかしながら神ならざる我が身を見れば、発案の数こそ増やせても試作の数を増やすことには限界がある。
そこで助手だ。今でも本来であればフロア担当の片岡女史に簡単な手伝いを依頼することはあるが、彼女は良くも悪くも常識人。既成概念の壁を越えた先にある至宝には少々興味が薄いようで、その反応は芳しくない。ただそれはあくまで個性の一面であり、決して落ち度ではないことはここに強く記しておく。

我が助手には特別な技術は必要ないが、固定観念を持たない大胆さと、豊かな独創性を持つ人物が望ましい。
とはいえ半ば私の我侭と贅沢から欲している存在でもある。金銭的な好待遇は望めないだろう。
職種柄、賄いは十二分に食すことが可能であるし、私の技術と知識であればいくらでも伝えられるが、果たしてそれが金銭以外の面での好待遇と言えるのか、自らでは判断の付けかねる部分だ。
※ご注意※
当サイトは、「素人だけで演劇をやろう!」公演 レストラン・ハイビレッジ の公演告知用サイトです。
レストラン・ハイビレッジ は劇中に登場する架空のレストランであり、住所は公演劇場のものです。ご注意ください。